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【激論の戦争映画】『アルキメデスの大戦』感想・ネタバレ


 第二次世界大戦は近代において人類史において最大の戦争です。その大戦では数多くの兵器開発、建造されました。

 日本海軍も多くの軍艦、戦闘機を開発、建造を行っていました。その技術を集め建造されたのが戦艦「大和」です。しかし、そんな技術を集め建造された戦艦は世界の脅威にしかなりません。

 その建造の有無を決める為に議論を起こる戦争映画が『アルキメデスの大戦』です。

 1931年以降の日本は世界から孤立の一途を辿っていた。そんな中、日本海軍は世界最大の戦艦を建造し、世界を威圧できると考えていた。しかし、大型戦艦を建造すると日本をさらなる戦果に巻き込まれる思った山本 五十六(いそろく)中将は「数学の天才」櫂 直(かい ただし)をスカウトする。櫂は大型戦艦の建造を阻止する為に走り回り、建造を阻止することはできるのか。

劇場公開:2019年

上映時間:130分

 

作品の評価

総合:( 3.8 / 5.0 )

作品の評価について

引用先:【YouTube】映画『アルキメデスの大戦』

 

戦艦大和

 今回の作品は第二次世界大戦下の日本海軍内での新造船をどのような軍艦にするか決める会議で激論が繰り広げられる作品です。
 その激論の中心となった軍艦はのちに現在でも有名な戦艦「大和」でした。その大和について少しまとめてみました。

 

概要

 大和は、戦艦として史上最大の排水量に史上最大の46cm主砲3基9門を備え、防御面でも、指揮系統の集中する重要区画(バイタルパート)では対46cm砲防御を施した戦艦であった。設計はもちろん、ブロック工法の採用など施工においても当時の日本の最高の技術が駆使された。

【ウキペディア】より引用

 

要目

 全長:263.4m
 艦底(船の底)から艦橋のトップまで:51m(ビル18階建て相当)
 排水量:64000トン
 最大船速:27.46ノット(時速 約50km/h)

 就役:1941年12月
 沈没:1945年4月7日

沈没地

 日本海軍は太平洋戦争初期は優勢だったものミッドウェー海戦で大敗後、次第に劣勢になっていく。その後、これまで日本軍が拡大を続けてきた占領地を失っていった。

 そして、1945年3月17日に沖縄戦が開戦した。その援護に向かう為に、大和有する艦隊は沖縄に向け出港した。
 しかし、その向かう途中でアメリカ海軍に捕捉され、戦闘なり沈没してしまった。

 沈没地は北緯30度43分、東経128度04分で沈没した。
※下の画像が大方の沈没地点を示しています。

作品概要

引用先:【Yahoo!映画】アルキメデスの大戦

キャスト

今回は(俳優/役名)の順に記載しています。

菅田将暉 / 櫂直
出演作
『帝一の國』(2017年)
『男子高校生の日常』(2013年)

 
柄本佑 / 田中正二郎
出演作
『美しい夏キリシマ』(2003年)
『64(ロクヨン)』(2016年)

浜辺美波 / 尾崎鏡子
出演作
『君の膵臓を食べたい』(2017年)
『約束のネバーランド』(2020年)

小日向文世 / 宇野積蔵
出演作
『アウトレイジ』(2010年)
『祈りの幕が下がる時』(2018年)

舘ひろし / 山本五十六
出演作
『あぶない刑事』(1987年)
『終わった人』(2018年)

監督 山崎貴
作品
『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)
『海賊とよばれた男』(2016年)

 

あらすじ

 1931年以降の日本は世界からの孤立の一途を辿っていた。そんな中、日本海軍は今後の大戦を控え新造船建造計画を秘密裏に進めていた

 日本海軍の山本五十六中将はこれからの戦争は戦艦同士の戦いではなく、戦闘機を中心とした航空戦が主流となると考えていた。その為、空母を中心とした新しい艦隊が必要と考え、新造船を新型空母にしたいと考えていた。

 その新造船を決める決定会議が行われ、山本中将らは新型空母を提出した。対して嶋田中将らは大型戦艦を提出した。嶋田らは世界最大の戦艦を建造し、世界を威圧できると考えていた。

 しかし、その大型戦艦を建造してしまうと日本がさらなる戦争引き起こすと考えている山本は、その建造の阻止を考える。しかし、その糸口を見つからず息詰まっているところに「数学の天才」と言われた櫂直と出会う。山本はその櫂に大型戦艦の建造阻止してもらうべく海軍スカウトし、建造阻止を依頼する。

 櫂は大型戦艦の建造を阻止することはできるのか


 

感想:ネタバレを含む

 「アルキメデスの大戦」は日本海軍で密かに進められていた新造船建造計画の会議で、平山中将らが提示した戦艦があり得ない建造費を提示してきた事により、真実建造費を追い求める為に奮闘する櫂直らを応援してしまいたくなるような作品でした。

 今回は下記の三項目に重点をおいてみました。

  • 展開の早い物語
  • 会議室の攻防
  • 大型戦艦建造の目的

 

展開の早い物語

 平山中将らが提示した虚偽とも思える建造費のカラクリを暴く為に櫂直が奮闘していく様はスピード感があり、とても見応えがありました。中でも真相を暴くために設けられた期日が二週間しかないことは驚きました。それでも櫂は真相を求める為になりふり構っていられない感じで問題に取り組むのはとてもよかったです。

 また、櫂の無謀とも思える行動に呆れながらも上官だからと着いて行く田中正二郎は面白かったです。しかし、物語が進むにつれ、櫂の数字への執念に感化され、次第に手伝っていく正二郎の行動には少しわかる気がしました。

 櫂は時間がないためにいろんな人に協力を仰ぎながら、多くの人を巻き込み真実の建造費を探っていきます。しかし、海軍の妨害で指定された期日が前倒しになるところはハラハラしました。それでも諦めずに数字に向き合う櫂には見入ってしまいました。

 そんな効き迫る状態で、期日の会議が開催されるのです。

 

会議室の攻防

 真相を追いかけた櫂らと平山中将らの会議室での論争は見応えがありました。平山らはいろんな手段を使い直らを妨害していたが、その妨害にも挫けずに櫂は真実を追い続け、会議が始まる時はワクワクしていました。

 しかし、その会議が始まってからも真実の建造費が掴めておらず、山本五十六らは会議の時間稼ぎを行なっているのところはハラハラしました。嶋田中将らは早く決定させたいと急いでいる感じあり、とても緊迫した会議に思えました

 そんな時間稼ぎの末、平山の新造船を無事に阻止することができました。しかし、なんとも呆気ない幕引きにこんな感じに終わってしまうのかと、不思議な感じがしました。

 しかし、この後とても面白い展開になりました。

 

大型戦艦建造の目的

 最終決定会議が終わった後、櫂は平山に呼び出しを受け、研究所に向かった櫂はそこで平山が考える大型戦艦建造の目的にはとても驚きました

 平山はこの戦艦を建造したら日本は戦争を引き起こすことはわかっていた。しかし、戦争が開戦すれば日本は惨敗してしまうこともわかっていた。その為、負け方を知らない日本はどんな状況になっても戦争を終わらせないと平山は危惧していた。

 そこで、日本の希望となる戦艦を建造し、その戦艦を日本の身代わとして沈没させようと考えていた。流石に平山のその考えには驚きました。櫂は戦争の回避を模索していましたが、平山は戦争の回避はできないと考え、終戦とその後の日本を考えていたことには、考え深いものがありました。

 

まとめ

いかかでしたか?

 『アルキメデスの大戦』は日本海軍が密かに進めていた新造船をどのような軍艦にするか決める会議を中心にした作品です。
 しかし、会議だけではありますが、時間を忘れるようなスピーディーな展開で面白い作品です。

 是非、激論で感じる戦争映画『アルキメデスの大戦』楽しんでいただきたいと思います。

 

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